魔法省「魔法族の声」とは
「やけに凝っている」HP
数年前に出現した魔法省ホームページ。一瞥して架空の機関であることは明らかだが、このホームページの恐ろしいところとは、異様に設定が”ちゃんとしている”ことだ。
例えば、官邸の「魔法大臣の動き」というページを見てみる
朝比奈魔法大臣のスケジュールが数日単位で更新されており、しかも驚くべきことに、記載がほとんど被っていない。
これ以外にも、定期的に人事異動を更新していたり、議事録があったりと、芸の細かさが尋常ではない。
その中でも気に入っているのが、「魔法族の声」というページだ。
この中の「ご意見・ご要望・苦情」欄では、日本全国に潜入?しているであろう一般の魔法族の悲痛な叫びを読むことができる。この投書欄は2022年くらいから洗練されてきており、最近のコメントを読んでいるだけで小一時間は時間が潰せる。
いくつか抜粋した
奨学金についてご相談したのですが問い合わせ先がわかりにくかったので、できればもう少し目につくところにURL等を貼っておくか学生へ使い魔等を使った何らかの定期的なお知らせを配ってほしいです。
(ご対応頂いた方はとても親切でした。ありがとうございました。)
満月の夜なのに家に帰れない人狼が沢山います。
「見なければ大丈夫なんでしょ?笑」と言われて残業をさせられたり、早退させて貰えません。
働き盛りの人狼や共働き家庭の人狼の為に、もっと人狼族への社会的な支援をよろしくお願いします。
朝、魔法省の役人らしき方が箒で低空飛行されていて、ぶつかってしまい、とても迷惑でした。その際にペットのヒキガエルが脱走してしまい、非常に無念です。しかもその方は私に目もくれず、謝らずに魔法省の建物に入っていきました。
魔法界の最高機関たる魔法省がそのような残念なふるまいで良いのでしょうか。謝罪はいらないですが、その方にヒキガエルの捜索を手伝ってもらいたいと思っています
近畿上空に龍が飛んでいました。
咄嗟に魔法をかけ、非魔法族に見えない様にしましたがどういうことですかご説明頂きたいです。
ところどころに妙なリアリティがあるのが憎めない。
ちなみに、官邸・裁判所・議会のサイトが独立してあり、ちゃんと三権分立している。